Friday, November 30, 2012

自分自身を変える



木乃実:たまにね、あれやってこれやってよって、ポールに言われた時に、
わたしは「精一杯このフィールドはやるけれど、これは出来ないからさ。ポールやってよ。」って
言えるようになったんだよね。
前はやってよって言われると「えぇっ!」って感じだったけどね。

でも、ポールがやれることのフィールドは、わたしよりも大きいからね。
だからほんとはポールは、わたしにもっとやれることを、広げて欲しいと思ってるかもね。
少しずつでも広がっているかなぁ。

惜しみなく… なにするときでもそうなのね。
この家作るときもそうだけど、この壁、これ全部一人でポールが作ったけど、これするときもね、
ヘトヘトになって、電池マイナスになってもやってるくらいだったのね。

そういう人を見ていると、わたしは少しエネルギーを残しておいて、
わたしのエネルギーをヘトヘトになった彼にあげようって思うからね。
ご飯を作って、ご飯食べさせるのもエネルギーだけど、マッサージをするエネルギーもあるし、
あと彼が話したいことを聞いてあげて、”そうだね、そうだね”って、受け皿になってあげること。

受け皿になるのは、自分が忙しかったり、自分が疲れていたりすると、すごく難しい。
「わたしだった疲れているんだよ。」となってしまうからね。
それはいつも注意していて、ちょっとイラッとしたら、“ああ 疲れてるな”って、お昼寝するとか早く寝るとか、
寝ちゃうの、わたし。
寝て起きたらね、また余裕が出来て、サポートできるのね。
受け皿大きくしてね。

だけど疲れていると… 自分ケアに回っちゃうと、やっぱりダメよね。
自分ケアしてたら、ポールをケアできないからね。
自分ケアが必要な時には、「ちょっと自分をマッサージするから、上行くね。」と言って、
ベットでマッサージするの。
早く寝るね、って言って早く寝る。

コントロールしないと出来ないなっていうのが、だんだんわかってきた。
自分がイライラッとしてくるパターンが掴めてきてね。
「あっそういえば、昨日あまり寝てないからなんだ。」とか「疲れてきてるなぁ。」とか
「そういえば腰が痛かったんだ。」
ちょっと腰が痛い時に、「薪持ってきてくれる?」と言われると、イラッとするじゃない?(笑)

そんなの、「腰が痛いから今日は出来ない。ごめんね。」って言えばいいのにね。
別にやれって命令されているわけじゃなくて、やれるんだったら、やってくれる?みたいな感じなんだけど、
やれって言われてるように、思い込んじゃうわけよ。
そしてイラーッとすると、「腰が痛いんだったら、そう言ってくれたら別に頼まなかったし、
”腰痛いから今日はできないから、ごめんね。”って言えばいいんじゃない?」って言われて、
確かにねって思うよね。

相手に言われたことをそのまま鵜呑みにして、”やらなきゃいけない”って思い込んでいたり、
怒りながらやっていたり、そういう事、前の結婚でもしょっちゅうあった。
すごい思い込みの世界で生きてるなぁっていうことが、わかってきたの。
相手はただ言っているだけで、それに対する反応を”答えはイエスしかない”と思って
言っている訳じゃないでしょう?

逆にポールに何か言うときも… ポール以外の人にもそうかな、段々言えるようになった。
「わたしはこう思っているから、こうだよ。」
そのリアクションがどうであってもいいというか、リアクションを何か期待しているわけじゃなく、
ただ自分の状態を、こうだってポーンと投げる。
自分が思っていることを、ただ投げる事が上手になってきた。

前は投げてどう帰ってくるかが心配だったり、怖かったり。
どういう具合で、そんな考え方を持ったのか、わからないけどね。
人のリアクション、すごく怖かったんだよね。
”こんな事言ったら、嫌われるんじゃないだろうか” 
人に嫌われるのも、すごく怖くて。
だからいつも、いい子ちゃんだったしね。
人にいい顔して、ニコニコして、この辺でなんか思っているんだけど、言えなくてね。
どんどんそれが積もってくると、辛くなるからね。
その人を突然切っちゃったりする。向こうはビックリするよね。
そういうのは、十代前半ぐらいまであったよね。

Thursday, November 29, 2012

決断するチカラ



木乃実:決める時はスパッと決めるけど、いつもね、不思議なんだけど、
イヤイヤっていう自分もいつもいるのよね。
すごく怖がりだったり、臆病だったり。
わたしは子供の頃から、遊園地にある、100円入れて、ウルトラマンが飛んで行く乗り物の
ウルトラマンの背中にも乗れないような臆病な子だった。

恐がりなんだけど、もう一方ですごく大胆で勇敢なわたしっていうのも、いつもいるのよ。
その人は何者も恐れず、勇気を持って、立ち向かって行くような感じの人なのよね。
それにいつも臆病で恐がりなわたしが、ブラーンとくっついているのよね。
考えてみると、よくそういうイメージがあった。
いざっていう時に肝が据わると、その勇敢で決断力と行動力のある、素晴らしい自分が出てくるの。
その素晴らしい自分が出てくる時っていうのは、自分は何をやっているのかわかんないんだけど、 
その人が全部うまくやってくれるの。
それって、二重人格みたいだけどね。
(笑)

だから弱々しい臆病なわたしは、いつも勇敢な勇気のある人に、ちょっとお尻を叩かれたりしながら、
進んできたような気がするよね。
どこかで弱虫のわたしと、ものすごく強い、勇気のあるわたしは、両方いつもいたような気がするのね。

あともう一つは、何かこう、やっぱりこうしよう、と決断するときは、あまりなぜっていう事は考えてなくて、
その先どうするかっていうことも、考えていない。
こうした方が絶対いい、って、すごくお腹の辺りで思うわけよ。思いが強くなるの。
そうすると、弱虫な、臆病なわたしは黙るのね。
”あぁ もう決めちゃったんだ。じゃあわたしがなにを言ってもダメだなぁ”ってね。

外から見ると、スパッと決断しているように見えるし、実際しているんだけど。
それまでには、クヨクヨウヨウヨって迷ったりも、しているんだよね。

あとは多分、魂のレベルで、自分が選んできた今回の人生の中では、こういう風に行くのが一番、
自分の魂の望んでいる事に合ってると、どこかでわかっている。
だから、コレだって思ったら、スパっと移るのは早いんだと思うのね。

こういう人生… 日本からこんなに離れた所に来て、大変な肉体労働をしてね。
大変な事をして、苦労して…っていう見方もあるけど、わたしの中では毎日、幸せでしょうがないの。
ほんとうに幸せだなぁ、こんな人生、生活できてありがたいなぁと思うしね。
感謝の気持は湧いてくるし、嬉しい。
なんでかなぁと思ったら、やっぱり自分の魂の望んでいる事をしているからなんだよね。

いろんな仕事をしてきて、例えばタレントだったり、DJだったり、ショーの通訳をしたり、
きらびやかな世界に行きたくて、人から”すごい”と言われたくて、そういう仕事をずっと若い時にはしてきたけど。
心の中で、すごくこう、幸せじゃないわけよ。
何かが満たされないって、いつも思っていたからね。

ついにここに来て、ついに満たされた感じっていうのは、魂が望んでいることや、
自分が生まれ持っている才能とかギフトを、この地球や宇宙に貢献するために、一番いいカタチっていうのを
いま選んで、それを生きているんだって思うからね。

自分のやりたい事と、それが全体に貢献する事と、全体の為になる事と、一本に筋が立っているのね。ラインが。
だからブレないんだ、と思うのね。
ようやくその段階に来て、わたしの中で確信になって、強さになっているのかもしれない。

Wednesday, November 28, 2012

行動力とバランス



木乃実:ツアーコーディネーターになりたいな、と思っている時があった。
ひょんなことから、南アフリカの植林ツアーというのを、120人日本人のボランティアの人たちが来てやったの。
てんつくまんがやっている、「メイクザヘブン」っていう所が、ツアーをオーガナイズしたのね。
ポールが南アフリカの事をよく知っているから、南アフリカの友達がやっているFDFAっていうNGOと一緒に、
日本の人たちも一緒に木を植えたり、タウンシップっていうすごく貧しい子供達が住んでる所で、
学校でオーガニックの畑をパーマカルチャーで作ったりした。

それも、やらなくてもいいのかも知れないけど、まかされると全部きっちりやりたくなるの。
ものすごいエネルギーと時間を使って全部やるのね。

それはある意味自己満足でもあるのかもしれない。
完璧過ぎにやっちゃうところがね。
そういうのがクセになっているからね。
そういう意味では慣れてるから(メールの返事なんかも)パッと書けるのかもね。

VW:すごくスパッと答えが返ってくるなっていうイメージあるよね。

木乃実:どこかでわたしが先に行って、道を作って、後から来る人が通りやすいように。
そういう風にしたいってずっと思っていたの。
恋愛エッセイ書いていた時も、わたしはこんな失敗して、ってわたしの失敗ばかりいっぱい書いていたのね。
ちょっとはこんな事をしたら成功したよ、っていうのもあるけどね。

それを読んで、読んだ人が失敗しなかったらいいなとか、例えば失敗しても、
早く元気になったらいいなぁとか、そんな想いで書いていたからね。
根本的には、やっぱり人助けが好きなんだろうね。

人助けしすぎて、自分助けの所に、なかなかエネルギーが回って行かなかったと思う。正直言って。
最終的に、前の旦那さんが亡くなった時に、もう人助けだけにエネルギーを注ぐのはいいんじゃないか、
もうすこし自分のヘルプをする、という風にシフトしていったと思う。
どこかでほんとうにバランスをとってね。
自分の愛情のコップがもういっぱいになったら、溢れた分を人にあげましょうというところまでいったと思う。

Tuesday, November 27, 2012

ラフンタ村式生活習慣



木乃実:暮らし方でおもしろいのは、チリの人はみんなそうかも知れないけど、
1時のお昼ご飯って絶対みんな守るよね。
ほんとに。
1時はお昼。

VW:へぇー 1時になると、町がみんないなくなるって感じ?

木乃実:うん。
1時から3時まで全部閉まるもの。
ガソリンスタンドだけは開いてるんだけどね。もう、オフィスもお店もぜーんぶ閉まるからね。
一台も車が通ってない。
それはみんな言う。「1時だから、もう食べなくちゃ。」
お腹空いているからじゃなくて。
1時は全員大事なのよね。(笑)

だから全員ね、お家に帰るのよ。お昼ご飯。小学校もそう。学校給食ないから。学校の子達も全部お家に帰って、
ご飯食べてまた学校に来る。
1時から3時までの時間が…これチリ全部そうだと思う…メインのご飯だから。
一番豪華なご飯を食べるのは、お昼で、夜は6時とかに仕事ちょっと終わるとみんなマテ飲んで、
9時か10時くらいかな、また夕飯食べるの。
でもそれはすっごい簡単。

友達の家に行ったときに、友達の奥さんは、ちょっと炒り卵を作って、ソーセージ焼いて、
パンと一緒に、子供に”はい”って出していた。
「へーなんか朝ご飯みたいな夕ご飯食べるんだ。」って思ったけどね。
そんな感じなんだよね。

初めてチリに来た時に、サンチャゴから車で一時間くらいの所に、バルパライソっていう素敵な港町があるの。
そこに行ってホステルに泊まった。
夜、ホステルに帰って、そのホステルのオーナーの娘さんが、「今から夕ご飯なんだ~」って言って、
リビングにサンドイッチを持ってきた。
ハムとチーズを挟んだだけのサンドイッチを食べて、紅茶飲んでね。
「それ夕ご飯なの!?」「ウン。」
へぇ~わたし達の重い夕ご飯とは全然違うな、って思っていたら、お昼にいっぱい食べてた。
そしてみんな寝るのよ。

VW:あ~シエスタ。

木乃実:うん。
ここの人たちは朝も結構早いよね。
子供が学校へ行っている人は、わたしの友達なんか、5時に起きるって言っていた。
5時に起きて薪ストーブ焚くでしょう。だいたいお家があったまるまで、1時間半か2時間くらいかかるからね。
あまり断熱材も入っていないお家だからね。

お湯も湧かすのは全部薪だから、湧かすのも時間かかる。
それで朝ごはん作って学校に出して。
ここでは、お母さん達はみんな早起きよね。

VW:じゃあまだ、昔の日本のような、かまどに火を入れてご飯炊くような生活なんだね。

木乃実:うんうん。
そうよね。
ガスのプンっとひねれば出るような、ガスレンジを持ってる人は少ないと思う。
ちょっと中級以上の暮らしの人しか、持っていないと思う。
ガスが高いからね、また。

VW:あのプロパンの?

木乃実:タンクに入っているやつ。
みんなシャワーはガスなのよ、瞬間湯沸かし器で。
だけどシャワーも毎日浴びていたらガスすぐ無くなっちゃうからね。
だからもう、なるべく出来るだけの事は薪でする。
薪ストーブの煙突の周りに、こんな大きな100リットルくらい入るようなタンクを付けられるのよ。
そこにお水を入れておくと、煙突の熱が伝わって水が熱くなるでしょう?
それで家族でシャワー浴びるという人もいた。
そういう賢く使っている人もいるけど、それもね、タンク自体が3万円くらいするのよ。
日本の感覚で言ったら、給料20万の人が20万のタンク買うっていうのは、大変なことじゃない?
だから誰もが持っているわけではないの。

だからほとんど薪で全部… パンも薪で焼くしね。
ケーキやクッキーを売っている所がないの。
普通のスーパーで売ってるような、お菓子みたいなのはあるけどね。
手作りケーキ、誰か売ってないの?って言ったら、いないって言うのね。
友達の家に行くと、こんな大きなパースデーケーキが出てきて、「どこで買ったの?」と聞くと、
「誰々さんが作って持ってきてくれた。」って、やっぱりそうなのよ。

そういう感じなの。作るのが当然だから。
商品としてはどこにも無い。あっても誰も買わないからね。

VW:靴下一つさえ買えない、って言ってたもんね。 (笑)

木乃実:ラフンタはね。

Monday, November 26, 2012

マテ茶と信頼関係



木乃実: 最初に来た時にね、ラフンタの人は他のパタゴニアの町の人に比べると、すごくオープンな感じがしたの。
気がついたら、半年ぐらい土地探しの旅をしていて、いろんな町のいろんな人と知り合いになったけれど、結果的に友達になった人は、ラフンタの人だったの。
家に呼んでくれて、ご飯食べさせてくれたりね。

あるとき、お友達がホームステイしていたお家のおばさんが、友達の家に行くって言うので一緒に付いていった。
友達はエリカさんっていうおばあちゃんなんだけど、エリカさんの家に行ったの。
お茶飲んで、じゃあまたねって。

次にラフンタ来た時に「そういえばエリカさん、どうしているかな。エリカおばあちゃんのところに
行ってみようか。」って行ったら、「あれ~久しぶり。来てくれたの?」「今、お昼ご飯食べていたの。食べていく?」
「ありがとう。」ってお昼をごちそうになった。

そしたら、白いご飯に、お皿の上に白いご飯があって、目玉焼きが一個ポンっとのっていた。
レタスのサラダがちょっとあったのね。
すごいシンプルなご飯なのよ。みんなが食べてるのと同じものでね。
だけどその目玉焼きの卵がすごい美味しかったの。
庭に鶏がいて、レタスをちょっと作っていて。

この辺はみんな、お家は掘建て小屋よりもちょっといいようなお家でしょう。
最初に来たとき「あっ物置かな?」と思ったらお家だったりね。
それにちょっとトタン屋根とブリキの板を貼ってね。雨が多いからね。
断熱材も全然ないしね。

入って行くと、だいたいお家の中心に大きなストーブがある。
オーブンがあって、そこでパンが焼けて、上でいつもお湯を湧かしていて、お鍋がいくつか乗っているような。

その周りでみんな常に火に当たっている。
いつもベンチはね、ストーブの周りに必ずあるの。
そこに座るの。お客さん必ずストーブの一番温かい所に座るの。

そしてマテ茶を飲むの。
あっちょうどあった。(とマテ茶とカップとストローを持つ)
これね、こういうの。

VW:そのストローみたいので、チューチューッって。

木乃実:そう。この葉っぱをいれて、熱湯を注いで、これでチューチューって吸うんだけど。
このマテを、回し飲みするんだよね。
チューっと吸ったら、ホストに返すわけ、入れる人に返すの。
そうすると、その人がまたお湯を入れてくれて、どうぞって次の人に回すの。
全員ぐるっと一周するのね、一回ずつお湯を入れてくれる人にマテが返るわけよ。
ぐるぐる回っていって、その間も飲みながらしゃべってーってして、
最後もういらなくなったら「グラシャス」(ありがとう)って返すのよ。

VW:へーおもしろーい。

木乃実:最初は飲む時にね、「あーありがとう」ってつい言うじゃない?
もらった時に「グラシャス」って言ったら、友達のルシオが「最初にグラシャスって言っちゃだめ。」って言うの。
最後にもういらなくなったら、どうもありがとう、 もういいよ、 って返すんだよって。
そういうやり方も教えてもらってね。

みんな現金収入もそんなに無いからね。
月に2万円もキャッシュが入ってきたらいいほう、っていう感じで、みんなどうやって暮らしているのかなって、
ほんと真剣に思うけどね。
だけどエリカおばあちゃんは、家にあるものだけどって、そういうのごちそうしてくれたわけじゃない。
それがすごく嬉しくて。

わたし達が土地を買って「なにしているの?」って聞かれて「家作っているんだ」って言うと、
「家が出来たらさ、じゃあマテ飲みに行くね。」ってみんな言うのよ。
家が出来てくると、「マテある?」って言うの。
「マテ飲みに行くから、マテある?」って言われて。
わたし達はマテ茶ちょっと強いから、飲み過ぎると胃が痛くなるからね、置いてなかったのよ。
だけどこれは人が来た時に、マテ茶が無いとダメだねやっぱり、ってマテ茶を買った。
こういうのも(カップとストロー)も買ったの。

アリシアさんっていう、一番古い友達がね、彼女65歳くらいなのかな… 
村役場のお掃除しているおばちゃんなんだけど、そのおばちゃんが遊びにきた時に、
「マテあるよ。」って言ったらすごく嬉しそうに「あっ パタゴニア人になったね。」って、
マテをここで回し飲みしていたの。

そうだね、嬉しい。
みんなわたし達の事、あまり外国人だからって差別しない。
もちろん外国人だったり、ポールみたいに白人だったりすると、
”お金持ちだからちょっとお金をだまして取っちゃおう” 
”外人だからちょっと高くチャージしちゃおう” そんな人も中にはいるんだけどね。

そんなだまし取ろうという人達も、最初はわかんないからね、そういう人たちにも出会ったりして、
ちょっとお勉強して、段々この人は信頼出来る人、この友達に紹介してもらったこの人は大丈夫、とかね。
友達のところに行って、材木誰から買っているか聞いて、材木この人がいいよ、信頼出来るよって言われると、
その人から買うようにしている。
薪は誰から買ってるのという、段々伝手を辿ってね。
そうすると同じようなサークルの人が、同じようなサークルの中でつき合っているのがわかってくる。
配達もちゃんと出来る、信頼の出来る人たちの間だけでやろうね、っていう風にわかってきたりね。

最初からみんないい人で、みんなウェルカム(歓迎)してくれてっていうわけでもなくてね。
2000人村の人がいると、外人でちょっとお金持っているから利用しようって思う人も、中にはいるのよ、
現実には。

だけどそういう人には、”あれ?”って感じるものがあるじゃない?
”この人はちょっと…”みたいな。
そういう人とはもうつき合わないとかね。
そういうのもあるよね、現実的にはね。

だんだん村の人との信頼関係が出来てくると、やっぱり楽になっていくしね。

Sunday, November 25, 2012

2013年からの生き方



木乃実:ここは二つ目に買った土地なんです。
後ろに川が流れていて、氷河から流れてくる川で、マスなんかが捕れる。

ここはわたし達が、二人で静かに暮らしたいなって思った時に、家を作って畑作って、
水が沢山あるからここでゆっくり暮らそうと思っているんだけどね。

これからどういう風に生きて生きたいかなって思った時に、もっともっと地球と深く繋がりたいなって、
わたしは胸の奥で思っている。
野菜を作ったりしながら、土にずっと手を触れて、それから種を撒いて、野菜を取ったら種を取ってっていう、
地球のサイクル、自然のサイクルの中に自分も入って行くような。

人間が地球をお世話している、というよりは、そのサイクルの中に入って行くような感じになりたいなと
思っている。
そうだな、共同作業みたいな感じかな。
地球とか自然とかと一緒に。
地球や自然から、いろんなものをわたし達はもらって、いろいろ返して、一緒に暮らしていく、
そんな感じに思っている。

ポールもいつも言っているけど、この地球を自分の住んでいる所から、どんどん美しくしていきたい、
と思っているから「うわーここは地上の楽園みたいねー」って、来た人がいたらそういう風に思ってくれるような、そんな感じにしたいなぁと思っている。

自分の中の事でいったら、自分の想いと言葉と行動と、いつも一本筋が立っている。
一直線に思っていることはそのまま言って、言っている事はそのまま行動してっていう。
常にブレないで、きっちりすっきりしていたいなぁと思う。

今まではブレがたくさんあって、自分が見ている、自分の周りに起こってくる世界っていうのも、
そういうブレを反映して、ちょっとクリアじゃなかったものがあった。
今年2012年はほんとに一年かけて、そういう自分のブレを正しているとか、
一本筋が通らないような部分の原因をね、例えば感情のブロックだったり、そういうものをどんどん取っていく、
捨っていったような一年だったなと思う。

来年2013年からは、ほんとにクリアに、なんの感情的な重荷もないし、しこりもないし、
いつもピュアでクリアな感じで、やっぱり宇宙と地球と自分と、こう一直線に繋がっていくような、
そういう風に生きていきたいなと思う。

結局わたし達が見ている現実の世界、生きている世界っていうのは、自分の精神世界が
反映されているものだと思うから。
精神世界とこの世界、生きている自分が肉体として生きている世界は全然分かれているわけではなくて、
同じものだと思うのね。

自分の精神がそのまま、肉体の現実の世界に映っているということは、現実の世界を見て、
”あーこういう風になっているのは、あの人のせいだ”とか”周りのせいだ”とか言ってると、
わたしには自分の創っている世界を自分で変えられるチカラがない、と言っているのと同じことだから。

自分が見ている世界を見て、もし自分が”嫌だな、なんでこんな世界を今わたしは創っているんだろう” 
”全部わたしに責任がある”と思ったら、変えていけばいい。
変えていけるし、常に自分にパワーがある。
それは誰でも同じだと思うのね。
みんな自分のパワーを持っているし、自分の魂持っているし、自分の心の中では自分はどういう人生を
生きていきたいかっていうのは、みんなわかっている。

自分が思っている精神の世界を、そのまま美しくわたしの周りにクリエイトされていくというか、
一緒にクリエイトしていく。
そういう生き方をしたいなって思います。