Friday, December 14, 2012

想いを実現化する 1




木乃実:たぶんポールは20年間、地球を歩いてきて、自分の場所があったらこんなことをしたいって、
ずっと歩きながら考えていたと思うのね。
いろんな人のお家に泊まったときに、こういう風に素敵な場所に住んで、人を迎えてホスピタリティで
親切にしてあげる、そういう立場に自分はいつかなりたいなと思っていたと言っていたの。

彼が、もし自分の土地があったら、自由に好きなように、こういうイメージでこういう風に作りたいと
ずっと思っていたことを、エネルギーの世界で視覚化してきたものを、今実際に手を使い、身体を使い、土を掘り、重い袋を何段も何段も積み上げて、身体が持ってるフィジカルなエネルギーと一緒にして、
今ここに実現化してるという感じがするのね。

想いがあって、行動があって、実現化する。
そういうプロセスを三年間、ずっとやってきたような気がする。

出来上がったときはやっぱりうれしいよね。
「ああ 思った通りになったね。」って。

思った通りにならなかったこともあるんだけど、それは思った通りよりも、
もっといい結果になったりすることも多いよね。
「あー失敗した。間違えちゃったね。」っていうこともいっぱいあるのに、
間違えたからこそ、もっといいものが出来たっていうこともいっぱいあった。

例えばこのお家、最初に作るときは二人とも夢を大きく持っていた。

そこのお家のたぶん5倍くらいの大きさのお家を造るつもりだったの。
大きなドームを二つアースバッグで作って、まわりをアースバッグの壁で囲んで、ガラスで作ったグリーンハウスを作って、中にバナナなんかを作るような、トロピカルなグリーンハウスを作ろうと言っていた。
お堀を作って橋を作って… いろいろ思っていたんだけど、 ここね、ガラス窓も売ってないの。
床から天井までの、高さ4メートルくらいの素晴らしいガラス窓が欲しいねって言ってたけど、
そんなの売ってない。
持って来るとしたら、フェリーとトラックに積んで、ガタゴト道を何日も運んでこなくちゃいけない。
そんなの無理だね、となった。

出来ないことが多すぎる。
やりたいことがあるけど出来ないことが多すぎるとめげるじゃない?
それで、わたしはいつも「ああ できない。ああ モノがない。」と言っていると、
ポールが、「とにかく、出来ないことや、モノがないことを言うのはやめようよ。」と言うの。
前に進まないからね。
「出来ることは今なにか、今自分達が持っているモノ、ここにあるものはなにかで考えようよ。」と言った時に、
思考の大きな転換があった。

じゃあ、あるものは何か。 土はある。土で壁を作ればいいよね、となる。
大きな家を作るには、二人でやって出来ないことはないけれど、もっと時間がかかるかもしれない。
小さな家だったら、二人で短い時間で出来るからね。
人手があるのは今、二人だから、十人あったらって考えるのはやめようよ、って。(笑)
小さな家を作り始めたんだよね。

No comments:

Post a Comment