Tuesday, December 4, 2012

村の人々との繋がり



VW:これは地元の八百屋さんから? 何でも屋さんで買ったものですよね。

木乃実:そうそう。
地元の八百屋さんで買うと、結構高いのよね。
ここから200キロくらい離れた所からフェリーとトラックに乗ってくるから、
来た時にもうこんな状態になっちゃうの。(ニンジンがしおれている)
バナナとかもね、ちょっとほら見て。(黒ずんでいる)

VW:これで普通の値段ね。

木乃実:そうそう。
これでバナナ1キロ、日本円にしたら150円くらいかな。
バナナ安いのよ。年間通してバナナ安いの。
でも、キュウリは1キロ300円くらい。いま、キュウリは高い。
あぁ、アボカドが高いね。アボカド1キロ、いま800円くらいかな。

VW:ここでアボカドも採れるのに、高いのね。

木乃実:そう、そうですよ。全部チリ産。
あ、でも、 ほとんど国産で、それはありがたいね。

オリーブオイルも国産で、えーと、国産でないものはなんだろう
バナナだね。これはエクアドル。

VW:でも、南米産だね。

木乃実:そう、南米産。何でも、南米産。
サバの水煮、たまに買うけど、チリ産が無い時はペルー産。
ツナ缶もエクアドル産。
お魚、ここは海が近いんだけど、お魚屋さんがないんですよね。
みんなお肉を食べる文化なの。
お魚屋さんがないので、たまに缶詰の魚を食べるけど、そんなに頻繁でもないかな。

お買い物に行くのもおっくうでね。
2キロくらい歩くんだけど、30分、荷物をたくさん担いで歩いて帰ってくるのも大変なので、
なるべく買い物に行かないで、家にあるものを食べ尽くして、ほんとにもう無くなったら買い物に行く感じ。

VW:結構お店に行く人に、買ってきてもらったりしているね。

木乃実:あ、そうね。
今、村にわたし達の友達の中渓宏一君ファミリーが住んでいるから… 昨日から山の家に行ったけど、
彼らが居る時は、電話で買い物を頼んだり、ショッピングリストをスカイプで送るの。
「来るときに、持ってきて。」って頼んだりする。それは、すごく助かってる。

VW:そうね。あと運転してくれるハビエルさんね。

木乃実:ハビエルさんね。 ハビエルさんも、便利なのよね。
ガソリンを発電機のために買っているから、ガソリン買ってきてっていうと、すぐ買いに行ってくれるしね。
あと、あまりにも荷物が多かったら、ショッピングしたとき、お店で箱に入れて、
「ハビエルさんがあとで取りにくるからお願いします。置いといてね。」って置いてくると、
ハビエルさんがあとで持ってきてくれるの。
村からここに運んでもらって、一回運賃400円。
それは、助かるよね。

ちょっと遠くに行く時は、ハビエルさんが「コヤイケに行くけど、なんか買ってくるものある?」って
聞いてくれるからね。(コヤイケというのは、300キロ離れた大きな町)
オリーブオイルもラフンタで買うとすっごい高いのね。
だから、「オリーブオイルを6リットル買ってきて」とか、全粒粉はこの辺で売ってないから、この間は、まとめて20キロぐらい買って来てもらった。
そんなのも「行くついでだからいいよ」って言って、運賃取らずに運んでくれる。
「お得意さんだからいいよ」ってね。

そういう風に地元の人との繋がりが出来て、生活は楽になった。
前は、全部自分でバックパックで背負っていたからね。
最初はあまり、村の人も乗せてくれないんだけど、だんだんわかってくるんだよね。
「あ あそこの山の上に住んでいる奥さん、また担いでる。乗っけてあげようか」みたいなね。
いま、道路工事で工事中だから、ブルトーザーに乗っているおじちゃんや、トラックのおじちゃんに
よく乗っけてもらっている。
「大変だねー、重いねー」なんて言われてね。
そういうのは、ありがたい。

車を持っている人は、そんなに多くはないからね。
村の人は、みんな道端に立ってヒッチハイクしているしね。
そういう助け合いの精神は残っているよね。
ツーリストがヒッチハイクしても、安全だしね。
それは、ありがたい。

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